最近はパソコンで仕事をすることが常態化したことから、一日中椅子に座ったままの姿勢でいるため、若い方にも「腰痛」の悩みを抱える方が少なくありません。腰痛の原因として主に挙げられるものに、骨盤の歪みがあります。
骨盤の働き
骨盤は「仙骨」、「寛骨」、「尾骨」という3つの骨によって形成されており、正面から見ると左右対称の逆三角形になっています。骨盤が重要とされているのは、上半身と下半身をつなぐ要になっているからです。
骨盤は歩くときには足からの衝撃を吸収し、座るときには坐骨を支点として上半身を支え、立っているときには上半身と下半身のバランスをとっているのです。
実は、骨盤は常に固定されておらず、開いたり閉じたりします。仕事中や勉強中などの緊張時には閉じ、趣味や睡眠といったリラックスしている時間は開いています。
骨盤の歪みによる腰痛
腰痛の引き金になるのが、「腰椎」といって、骨盤の上に直線的に連なった5つの骨です。この腰椎がズレて周辺の神経を圧迫することで痛みが発生します。ただ、ギックリ腰でもなければ、腰椎自身がズレることはありません。腰椎がズレる大きな原因となるのが、骨盤の歪みです。
骨盤が歪む原因としては、運動不足や老化による筋肉の衰えはありますが、日々の生活習慣が骨盤に悪い影響を与えていることが少なくありません。
例えば、椅子に足を組んで座る、片方の足に体重をかけたまま立ち続けるなどをしていると、骨盤の状態が元に戻らなくなります。
骨盤矯正による改善
骨盤の歪みは骨盤矯正によって治します。骨盤矯正とは、骨盤の歪みや姿勢を改善するための施術やトレーニングのことです。骨盤のバランスを整えることで、体のさまざまな不調の緩和を図ります。骨盤矯正は一般的に、整骨院や接骨院、カイロプラクティックなどで行われます。
骨盤矯正の施術方法としては主に以下があります。
マニュアルセラピー
整体やカイロプラクティックなどによって骨盤の歪みを調整します。具体的には、骨盤周辺の関節や筋肉のバランスを手技によって整えます。
体操&エクササイズ
骨盤周辺の筋肉を強化しながらバランスを整えるため、コアトレーニングやストレッチを取り入れます。
骨盤矯正はそのほかにも、鍼灸やマッサージ、ストレッチポール、ピラティスなどがあります。ただし、最も重要なのは、日々正しい姿勢を保つことです。
まとめ
ケガや病気でもないのに腰痛が起きるのは、骨盤の歪みが原因になっています。一日中悪い姿勢でいると、骨盤が歪むようになり、腰椎が神経を圧迫して痛みを発生させます。骨盤の歪みは整骨院や接骨院の骨盤矯正で改善できますが、最も重要なのは日々正しい姿勢でいることです。